自主制作アニメ講座:用意する道具(2010年版)

2013年10月追記


こちらの記事は、現では使い物にならない古い技術を多々含みます。

しかし、応用の聴く部分も多々含まれるため、原文のまま残しておきます。

自主制作を始めるにあたって、まず何を用意すればいいかわからない!

という人も多いと思うので、今回は私が使っている道具について書こうかと思います。

 

・無地のルーズリーフ

・自作タップ

・シャーペン

・消しゴム

・トレス台

・デジカメ

・人形

・スキャナ

・パソコン

・ペンタブ

・パソコンソフト

 

こんなところでしょうか。では、それらの詳細について

 

・無地のルーズリーフ・自作タップ

普通アニメは作画用紙と言われる上の方に穴があいている紙をタップと呼ばれる金属製の器具に留めて使っています。

この紙を使うと紙がずれないので作画がしやすいです。

ですが個人ではなかなか手に入れることが難しいので、私はルーズリーフで代用しています。

今は100円ショップで売っているA5の物を使っています。

私のアニメは太い鉛筆線で作っているので、これくらいのサイズが丁度いいです。

youtubeなどの小さめの画面での視聴を考えればこれくらいで十分かと思います。

テレビ放送されているような細い均一な線で作りたい場合や、ハイビジョン視聴を視野に入れた場合は、A4くらいの大き目の紙がいいかもしれません。

100円均一のルーズリーフの場合、穴の位置に若干のズレがあることも多いので注意した方がいいかと。

タップについては以前は物差しに瞬間接着剤で切った割りばしを止めていましたが、最近は使っていません。純粋に整頓しやすいのでルーズリーフを使っています。

 

・シャーペン・消しゴム

こちらも100円ショップの物を使っています2B~4Bが私は描きやすいです。

自主制作の場合、線がスキャンしても上手く写らないことがあるので私は太目に描いていますが、知り合いのアニメーターさんは自主制作では清書にボールペンを使っているようです。

均一だし濃い線が書ける。なるほど、ボールペンもいいかもしれない

 

絵コンテ用紙、レイアウト用紙

絵コンテに関しては、私よりMADHOUSEさんのおぎにゃんと学ぼう!アニメの作り方が詳しく書いてあるのでここでは説明を省きます。

レイアウト用紙に関しては別の機会に詳しいことを書こうかと思います。

こちらに金魚色で制作した用紙を置いておきますので、そのまま使ったり参考にしたり加工して使ったり自由に使ってください。

私が使いやすいように作ってあるので、他の方が使うのには不便かもしれません。

サイズ等が滅茶苦茶なので、各自調整をお願いします。

レイアウト用紙(16:9)
絵コンテ用紙(16:9)

・トレス台・デジカメ・人形

こちらはなくても何とかなるけど、あると便利な物です。

 

トレス台は蛍光管やLEDの上に板が乗せてある台で、トレースするときに使います。

画材屋さんで1万~2万円前後で売っています。

私は昔ながらの蛍光管の物を使っていますが、最近はLEDの物が主流らしいです。蛍光管は分厚いし、暑いし、使わない時邪魔なので、薄くて熱がこもらないLEDを買った方がいいと思います。

100円ショップで売っている置き型LEDライトを複数と白いアクリル板を使えば1千円以内で自作することも可能みたいです。

 

デジカメは描くときの参考の写真を撮ったり、撮った写真をトレスするとき等に使っています。

「背景までとても書いてられない!」と思った時なんかにフォトショップで加工して使うのも一つの手だと思います。

 

人形は難しいポーズを描くときなんかに普通は使いますが、私の場合難しい構図や動きを書くときにデジカメで撮ってトレスしたりもします。

本当は全部自分の手で描くべきかもしれませんが、絵が苦手な私にとっては難しいのでこの方法を使うこともあります。

クレイアニメのように少しずつ動かして手描きMADの要領で作画していくのも一つの方法だと思います。

この方法だと、画材屋さんで売ってる人形より、フル可動のフィグマシリーズの方が向いてると思います

・スキャナ・パソコン・ペンタブ

 

この3つはデジタルで作業ができる今となっては必需品ですね(8mmカメラの映像も好きですが、手間を考えたらなかなかできませんね

 

スキャナはEPSONのプリンタと一体型のものを使っています。

デジタル作画の場合必要ないかもしれませんが、あると便利です。

 

パソコンはmousecomputerさんのデスクトップを使っています。

パソコンショップで売っている家庭用の機種でもいいですが、不要なソフトが入っていて高いことが割とあるの上、店員さんは『動画編集もできる』という文句で進めてきますが安い企業用でも十分出来るので、私は企業用か不要なソフトが入っていないパソコンにしています。

officeがないと不便という人もいると思いますが、フリーソフトのopenofficeである程度のことは出来るので心配ないかと思います。

私のお勧めはacer、lenovo、mousecomputerの3社です。

以前はSONYさんのVAIOを使っていましたが、メーカー側の不手際で故障した時に対応がとても悪かったのであまり良い印象がありません。

DELLのサポートもあまり良くなかったことがあります。

サポートがいい会社の物を探すのが吉かと思います。

 

容量は出来るだけ大きい物がいいでしょう。

動画を作る作業では物凄い容量を使うのでHDDは100GBはないと辛いです。

ノートパソコンでも出来ますが、デスクトップをお勧めします。

ハイビジョンの1920×1080というサイズで作るにはそれなりのスペックが必要だと思いますが640×480のSDサイズ(アナログ放送の大きさ)ならノートパソコンでも問題なく作れると思います。

 

ペンタブレットはアナログ作画でもデジタル作画でもあった方がいいと思います。

ないと作業が大変だと思います

安いもので6000円くらいで出ています。

WACOM社の物がポピュラーで使いやすいです

こちらは使う人によって様々なようです。

今回紹介するのはあくまでも私の使いやすいソフトなので参考までにどうぞ。

 

フリーソフト

 

animestudio

あまり周りの評判はよくありませんが私はこれで十分です。

photoshopファイルを使ってアニメーションを作るソフトです。

製品版と比べ、機能が制限されているうえ、ハイビジョン制作だとよく止まるので、あまりお勧めできないかも。

 

Nive

aftereffectに近いソフトです。

出来あがった動画に映像効果を加えるソフトです。

雪を降らしたり、画面をぼかしたり、画面をぼかしたり、色々できます。

ニコニコ動画に使い方の動画が上がっているのでそちらを参考にするとかなり使いやすいソフトだと思います。

 

有料

 

RETAS!

プロの業界で日本ナンバーワンシェアのソフト

日本のアニメ制作現場のほとんどが使っているソフトです、

最近まで数10万円だったのですが最近3万円くらいに値下げしまた。

色塗りは凄く使いやすいらしいです。

これ一本あれば一応アニメが作れます。

ですが線画と撮影と編集音声は通常このソフトは使わないみたいです

私も買ったことには買ったのですが、使い方をまだ覚えてないのでほとんど使っていません。

 

IllustStudio

主に背景、線画、色塗りに使っています。

ペンツールが豊富で、RETAS!より線画に関してはいいと思います。

RETAS!と同じ会社の製品なので、アニメ塗りにもとても強く、線と線の間に小さな隙間があってもバケツ塗りがはみ出なかったり、細かい部分も簡単に塗ることができます。

これで7千円は安いと思います。

最近はフォトショップの代わりに使っています。

 

AfterEffect

実写からアニメまで日本では映像業界のほとんどが使っていると思われるソフトです。

5万円くらいするのでなかなか手が出せません。

以前は使っていましたが、ライセンスの関係で今のパソコンには入れていません。

凄い映像が作れるソフトなのですが、操作が難しく、初心者には向いていないです。

私は代わりにNiveを使っています

 

六角大王

3Dパートの制作に使っています。

個人的に他の3DCGのソフトより使いやすいので重宝しています

アニメ調に表示させたり、それなりにリアルに表示させたり色々出来ます。

人体作成ツールを使えば3分ほどでキャラクターの立ち絵を3Dにする人体作成ツールでモブキャラ等も簡単に作れますし、簡単操作であるかせたりはしらせたり出来ます。

フリーライセンスの様々な素材が入っているので、車を走らせたりもできます。

最近では背景のパースをとるのに使っています

 

videostudio

出来あがったアニメ映像を繋げたり音声を入れたりするのに使っています。

操作も簡単なので初心者でも扱いやすいです

ビデオフィルタもそれなりに入っているので、ちょっとしたことならこのソフトである程度のことは出来ます。

画質が良くないと言われていますが、私はあまり気になりません。

何気に1番よく使うソフトかも。

 

人によって使いやすい道具やソフトは様々だと思うので、ここに書いてあることは参考程度にしておいてください。

個人制作では自分の作りやすい方法で作るのが1番です!

レイアウト用紙や絵コンテ用紙を使う際、掲示板などで一報してもらえると嬉しいです

コメントをお書きください

コメント: 8
  • #1

    Bretharian (火曜日, 03 8月 2010 19:49)

    私も同じようにFreeAnimeStudio+NiVE+Videostudio+IllustStudioというお手軽コンビでつくってます。
    ペンタブはWACOMのBAMBOOで、基本的にデジタル作画ですね。
    最近はRETASやAdobe関連に手をだそうと思ってはいるものの、使いこなせる自信がないのとお財布の関係でなかなか手軽にとはいきませんね……

  • #2

    moyashin (水曜日, 04 8月 2010 05:16)

    >Bretharian様
    コメントありがとうございます!
    アニスタとNive!アニスタの簡単操作は魅力的ですが、まだまだNiveは使いこなせません。難しい・・・。
    私もBAMBOOです。インティオス欲しいなあ
    私もやはりRETASとAEなんかはあった方が効率も上がるし表現の幅が広がりそうなので使いこなせるようになりたいものです。
    出来ることならAEとかで新海さん程とは言いませんが特殊効果で画面密度を上げたいんですが難しくてまだまだです。
    AEは無理でもpremiereくらいは何とかしたいものです

  • #3

    (金曜日, 04 3月 2011 16:07)

    こんなに時間たってコメント失礼します!
    アニメを作るため今準備中でこちらを発見しました
    ソフトの説明大変参考になりました!
    続きは無いのですかーーー?
    よろしくお願いします

  • #4

    ピエール伊藤 (日曜日, 06 3月 2011 18:43)

    太さん返信が遅れてしまって申し訳ありません!
    ソフトは5年間アニメを作っていてこの辺が使いやすかったです。
    続きもそのうち更新しようと思うのでもし宜しければそちらもどうぞ!

  • #5

    ピエール伊藤 (日曜日, 06 3月 2011 18:55)

    追記です。
    RETASについて、これさえあれば作れるみたいな事を書きましたが、専門の知識がかなり必要なので、同じ会社の出しているilluststudio+animestudioの方が最初のうちはいいかもしれません。
    公式HPに講座が充実しています。
    絵コンテの書き方等も後々描く予定ですが、PIXIVで見かけたこちらの講座がとてもわかりやすかったです→http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=8028746

    私個人、昔、アニメの講座の具体的な物が見つからず始めた講座なのですが、なかなか進まなくて申し訳なく思います。

  • #6

    (水曜日, 09 3月 2011 15:00)

    ご返信ありがとうございます!
    色々参考になって大変助かっております!

  • #7

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